第10回 “解答と解説”


 まずは問題の前半部分から。「客船から16分おきにとばした伝書バトが港には15分おきに着く」ことから、客船と伝書バトの速さの比を求めます。
kai010A.gif (2117bytes)


上の図は、問題の前半部分を図で表したもので、緑の船および伝書バトは、赤の状態から16分後であることを表します。赤の時間に出発したAは、緑の時間にはA'に達します。その16分の間に船はすすみ、そこで伝書バトBをはなします。すると前方のA'は伝書バトが15分かかる距離だけはなれていた....。つまり、船が伝書バトの1分ぶんだけ追いつかせてくれた、ということになります。ということは、船が16分で進む距離を伝書バトは1分で進むことになりますから、船と伝書バトの速さの比は1:16であることが分かります。
 次は問題の後半部分です。
kai010B.gif (2259bytes)


上の図は、赤の状態のときにBが船に到着し、緑の状態のときにA'が船に到着したことを表します。伝書バトAは伝書バトBに16分遅れて出発したわけですから当然、AはBに対して16分ぶんだけ遅れていることになります。また、同じ時間に進む船とハトの距離の比は1:16ですから、上の図のようになることがわかります。問題の答えは、図のAからA'までの時間を求めれば良いわけですから、

16*16/15=256/15

となります。

                答え 256/15分


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